日経平均、3日続伸でも「見送りムード」 上値は重く売買代金は今年最低を更新

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 5月27日、東京株式市場で日経平均は3日続伸。資源関連株や金融セクターが堅調に推移した。写真は都内の株価ボード。昨年3月撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)

[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸。資源関連株や金融セクターが堅調に推移した。ただ今晩予定される会合でのイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言から、米利上げの方向性を探りたいとの姿勢が強く、積極的な売買は限られた。東証1部の売買代金は1兆6581億円と、今年最低となった。

主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)では「G7伊勢志摩首脳宣言」が発表された。「3本の矢のアプローチ、すなわち相互補完的な財政、金融及び構造改革政策の重要な役割を再確認する」などの文言が盛り込まれたが、株式市場の反応は限定的なものとなった。

午前中はドル高/円安の進行などを支えに、日経平均が1万6900円台を付ける場面があったが、上値の重さも意識された。「米利上げが早期に行われた場合、米国株が上昇していけるのか、また為替は円安の方向に動くのかまだ不透明」(藍沢証券投資顧問室ファンドマネージャーの三井郁男氏)との声もあり、様子見ムードが続いた。

個別銘柄ではガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765.T>が急伸。一時ストップ高を付けた。27日、中国版の「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」の事前登録を開始したと発表した。収益拡大への期待から買いが入った。

半面、東証1部銘柄の下落率ではタカタ<7312.T>がトップとなった。前日の上昇の反動に加え、国土交通省が同社製で乾燥剤が入っていないインフレ―ターについて、搭載各社にリコール前倒しを指示したことが嫌気された。対象車両数は18年度末までに700万台に上るという。

東証1部騰落数は、値上がり988銘柄に対し、値下がりが773銘柄、変わらずが188銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      16834.84 +62.38

寄り付き    16830.50

安値/高値   16792.73─16901.09

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1349.93 +7.06

寄り付き     1347.68

安値/高値    1344.17─1352.39

 

東証出来高(万株) 180568

東証売買代金(億円) 16581.6

 

 

(長田善行)

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