「京都鉄道博物館」車両搬入はドラマの連続だ

さまざまな難関をいかに通り抜けたか?

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トレーラーの荷台ごと上昇させて据え付ける

C6226はロッドの位置合わせに苦労した。SLの公式的な止め方は、運転士席がある進行左側のメインロッドを最も下げた状態にする。京都鉄道博物館では公式側はホームになるので逆側を見せることになったが、客車と連結した状態で展示することにしていたので、停止位置でロッドをピタリと合わせるのは難しい。

そこで、連結器のナックル位置で合わせた後に、車体を15cm持ち上げて台枠から浮かせ、そしてフリーとなった動輪を定位置まで回転させた。しかし容易な作業ではなく、第3動輪の副輪心に滑車を取り付け、従台車の枠を支点にワイヤーロープを掛け、レッカー車のウィンチで緊張しながらレバーホイストを使って回転させる方法を編み出した。それも、たまたまロッドの位置が死点に当たる最も動かし辛い位置で止まっていたため難渋し、半日以上を要する大仕事になった。

あの「トワイライト」も

また、各区所が競って整備に臨んだことも、それぞれの思いがにじむものとなった。情報を共有するためにフェイスブックを用意し、とある区所の整備シーンを公開したところ、他の区所も負けてならじと入念に整備を行い、これから長い年月の展示にふさわしい美しさで、なおかつ華美になり過ぎない微妙な匙加減を実現してくれたと、館の担当者は語る。

EF66の整備では、JR貨物機となって以来取り外されていた正面の飾り帯やナンバープレートの台座も新製して当初の姿を蘇らせた。作業環境も通常と異なり、屋外に足場を組んで多くは手作業で行われている。未来まで残る仕事-。作業を担当する者の一人一人が念頭に置いていた心構えだったと言う。

開館前のエピソードであるが、北海道新幹線の試運転に伴い「トワイライトエクスプレス」の運行廃止が決まると、JR西日本には「車両を保存してほしい。乗ることはできなかったので博物館で見たい」という声が爆発的に増え、急遽、牽引機を含め計5両が館に入ることとなった。

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