韓国ヒュンダイが中国で狙う「大飛躍」の勝算 北京第3工場を核に年産100万台超へ

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中国市場での売り込みに最も力を入れている「領動」(「アヴァンテ」)

キム本部長はまた「中国の完成車メーカーが小型車を多く出荷しており、われわれは『ソナタ』とSUVを前面に出して市場シェアを広げていく」と付け加えた。ひと言で言えば、中国現地メーカーのブランドと独アウディなどグローバルブランドの中間市場を狙う、ということだ。

今年下半期には第4工場となる河北省・滄州工場が完成、第5工場となる重慶工場は来年稼働する予定だ。第4、5工場の生産が本格化すれば、生産能力は現在の年間105万台から165万台に拡大する。とはいえ、中国の自動車市場内での競争が熾烈化し、過剰生産の心配も指摘される。

中国市場は依然として高成長

これについて、前出のキム生産本部長は「中国の自動車市場は昨年の8%成長に続き、今年は10%成長が予想されているなど、欧米と比べ依然として高い成長を見せている。組織と製品力など内部の力を高め、需要には積極的に対応していく。そのため、過剰生産を心配する必要はない」と述べた。

現代・起亜自動車は新型「アヴァンテ」など主力ブランドで商品競争力を大幅に強化し、中国の環境規制強化という流れに合わせて、「ソナタ」や「K5」のハイブリッド型の現地量産を図る。これにより、「環境に優しい」といったブランドイメージを構築する戦略だ。また、来年には中国市場で「ジェネシス」ブランドを立ち上げ、現地生産をも視野に入れた戦略を検討している。


(韓国『中央日報エコノミスト』2016年5月9日号)

チョ・ドゥクチン 韓国「中央日報エコノミスト」記者
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