パイオニアが直面する価格競争と中国リスク カーAVの収益性が悪化

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カーナビゲーションやカーオーディオなどの大手で知られるパイオニア。「カロッツェリア」(carozzeria)は、カーAV機器の国内トップブランドである。そのパイオニアが最も得意とするカーAV機器が、価格競争と中国リスクに直面している。

パイオニアは11月6日、2013年3月期9月中間決算(12年4~9月期)の発表に併せて、通期業績見通しを下方修正した。新しい見通しは売上高4660億円(前期比6.7%増)、営業利益150億円(同19.9%増)など。増収増益ペースながら従来の計画と比べると売上高は340億円、営業利益は50億円引き下げた。

パイオニアは「ホームエレクトロニクス」「カーエレクトロニクス」の2大部門を手掛ける。下方修正の主因となったのは、収益柱のカーエレ部門だ。

ホームエレは当初見通しどおり

まず、構造改革を進めている最中のホームエレ部門からみていこう。同部門は上期(12年4~9月)こそ光ディスクドライブ関連製品の苦戦により30億円のセグメント営業赤字(第1四半期が28億円の赤字、第2四半期が3億円の赤字)に沈んだものの、下期(12年10月~13年3月)には光ディスクドライブ事業に関わる人員の削減、ホームAV製品での新製品効果、DJ機器の貢献により水面に浮上。当初見通し通りのセグメント営業利益15億円を確保する見通しだという。

一方のカーエレ。上期は81億円のセグメント営業利益を稼いだものの、通期見通しは従来の180億円から145億円へ引き下げた。利益率の高い市販カーナビが台数を維持しつつも、価格競争の激化により収益性が悪化している。「パイオニアは震災後に落ち込んだシェアを奪取するため、アフターマーケット(市販市場)で価格競争を仕掛けている」(競合他社)。

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