サムスン電子、第1四半期はスマホ好調で12%増益 今期も「楽観」 アップルとは対照的な決算に
[ソウル 28日 ロイター] - 韓国サムスン電子<005930.KS>が28日に発表した第1・四半期決算は、営業利益が前年比12%増加した。主力のスマートフォン「ギャラクシーS7」の販売が好調だったことが寄与した。
営業利益は6兆7000億ウォン(58億4000万ドル)。自社予想は6兆6000億ウォンだった。
売上高は5.7%増の49兆8000億ウォン。自社予想は49兆ウォンだった。
モバイル部門の利益は前年比42%増の3兆9000億ウォン。2014年第2・四半期以来の高水準となった。また、約2年ぶりに社内で最も利益を稼いだ部門となった。
半導体部門の営業利益は2兆9000億ウォンから2兆6000億ウォンに減少。パソコン向けを中心に半導体需要が落ち込み、価格が下がったことが響いた。
同社は「モバイルおよび半導体部門の安定的な収益を背景に、第2・四半期も好調な業績が続く」との見通しを示した。
投資家向け広報(IR)責任者、ロバート・イ氏は決算発表後の電話会議で、第2・四半期の営業利益が前期比で増加することを「慎重ながらも楽観」していると語った。
サムスン電子は第2・四半期のスマートフォン以外の携帯電話を含む携帯端末出荷台数について、第1・四半期の9200万台をやや下回るとの見通しを示した。旧モデルの段階的な廃止が一因。ただ平均販売価格はやや上昇するとしている。
市場調査会社トレンドフォースは、ギャラクシーS7とS7エッジを合わせた出荷が年末までに5200万台に達すると予想。発売初年の販売台数としては、ギャラクシーS4の過去最高記録(4700万台)を更新するとの見通しを示した。
同社はまたこの日、計11兆3000億ウォンの自社株買い計画の第3段として、2兆ウォン相当の株式を取得すると発表した。
また、2016年に四半期配当の実施は計画していないという。
*内容を追加しました。
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