プレミアム向けクラブでも国内2強に挑戦 ゴルフ用品世界首位・日本法人社長に聞く

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縮小
プレミアム向けクラブでも国内2強に挑戦--ゴルフ用品世界首位・テーラーメイド日本法人社長に聞く

世界2位の総合スポーツ用品メーカー、独アディダス・グループのゴルフ部門であるテーラーメイド・アディダス ゴルフカンパニー(TMaG)。世界的な経済悪化で世界のゴルフ市場には逆風が吹き荒れているが、TMaGは白いヘッドのドライバー「R11」シリーズや「ロケットボールズ」など次々とヒットを飛ばし、今やゴルフ用品メーカーとして世界トップを走る。

その日本法人であるテーラーメイド ゴルフも、縮小が続く日本市場でヒットを連発。このたび新モデルを発表した、テーラーメイド ゴルフの菱沼信夫社長に、日本市場の攻略策を聞いた。

--国内のゴルフ用品市場は逆風が続いているが、テーラーメイドの現状は。

国内市場は震災前から毎年5%程度の縮小が続いていた。それが昨年の東日本大震災でドンと落ちた。今年は盛り返すのではないかと期待されていたが、落ち込んだままだ。そうした中でテーラーメイドは確実に販売実績を伸ばしている。業界では勝ち組とされている。

--好調の要因は何か。

今まで本気で挑戦していなかったプレミアム市場で15~20%程度のシェアを取れていること。このゾーンの製品は値段も高く、利益もポジティブだ。さらに世界的に大ヒットしている「ロケットボールズ」というシリーズが日本でも売れている。

--プレミアム市場では、今年3月に「グローレ」を発売した。同市場は、ダンロップスポーツの「ゼクシオ」が圧倒的なナンバーワン。ダンロップと国内首位を争うブリヂストンスポーツも「ファイズ」を投入するなど競争は厳しい。

テーラーメイドは、競技志向のゴルファー向けや、アベレージゴルファー向けの市場では国内でシェア40%前後と圧倒的な成功を収めている。だが、日本市場の50%はプレミアム市場が占めており、グローレを出すまでそこでのテーラーメイドのシェアはほぼゼロだった。

グローレの投入は、プレミアム市場での本格的な挑戦だ。つまり、ダンロップスポーツとブリヂストンスポーツという国内2強とがっぷり四つで戦うということだ。

 

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