「歯がなくなった」あの人に教えたい最新治療 自分自身の体内からつくりだす驚異の技術
上記の採取過程では血小板は活性化されずα顆粒と呼ばれる部分も無傷のままですので、成長因子は放出されていません。成長因子を分泌させるには、アクチベーターという装置を使って血小板を活性化させる必要があります。活性化したPRGFは恒温槽に置き、固まるまで待ちます。
使用時は形成して施術部位に適用します。施術後のPRGFは、骨や組織の修復・再生に重要な役割を果たす多数のタンパク質や成長因子が放出し、幹細胞の分裂、骨基質形成、コラーゲン形成などにより治癒を促進します。この時、血管新生も促進されますが、骨修復が最適に行なわれるためには、移植片への血管侵入は不可欠であるため、この点においてもPRGFは有効な治療法と言えます。
このような流れでPRGF治療は行われていきます。
今まで人工の材料を使用していたものが、完全に自分自身の体内にある成分で治療できるため本当に安心、安全かつ確実に治療できます。PRGF療法は整形外科分野においては、骨折や火傷の治療など、美容医療の分野ではシワやタルミの治療に用いられています。
治療の幅が広くなる
筆者が経営する歯科医院でも3年ほど前から導入しています。実は当初、この話を聞いた時はかなり半信半疑でした。しかし、実際やってみるとその効果はかなり高いものだということが分かりました。今までの再生療法に比べて本当に手技も簡単で、驚くほどしっかり骨ができるのです。しかも、術後の腫れなどもかなり少なく、患者さん自身もかなり楽だと思います。PRGFの導入で、キーデンタルの治療の幅もかなり広くなったように思います。
医療も本当に進化しているのだと実感しています。インプラントを骨が足りないと断られた人や、歯周病で悩んでいる人は一度PRGFについて歯科医院で相談してみるといいかもしれません。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら