動き出した新生ナルミヤ、堕ちた“子供服王者”の再興なるか

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動き出した新生ナルミヤ、堕ちた“子供服王者”の再興なるか

夏休みも終わりに近づいた8月末。東武百貨店本店(東京・池袋)7階子供服売り場に、平日の午前中から異様なにぎわいを見せる一角があった。楽しげに服や雑貨を物色するのは、小中学生やその母親とおぼしき女性たち。子供服大手、ナルミヤ・インターナショナルの百貨店向け価格訴求型ブランド「リンジィ」1号店オープンの一コマだ。

価格はTシャツなら1900円、スカートも2900円から。百貨店販路が売上高の7割弱を占める同社の既存ブランドよりも、3~4割安い。買いやすい価格のブランドを積極的に導入する東武側とも思惑が一致した。初日売り上げは80万円。総責任者である保坂大輔第5事業部長は「誰も来なかったらどうしようと思った」とホッと安堵の表情だ。

百貨店凋落と少子化 2期連続営業赤字に沈む

無理もない。社長から新ブランド立ち上げの命令が下ったのはこの5月。開店まで実質4カ月弱だった。

今、子供服売り場は、沈む百貨店を象徴するような現場だ。消費者は安い郊外のショッピングセンター(SC)に流れ、子供服自体、過去30年で市場規模が半減。このまま少子化が進むと、次の30年でさらに半減するといわれている。

過去には沢尻エリカなども輩出し、美少女アイドルや漫画キャラクター路線で絶大な人気を誇ったナルミヤの栄光も今や昔。2004年1月期売上高353億円、営業利益41億円を頂点に、業績は急降下。今10年1月期は2期連続で営業赤字。販路の百貨店偏重と市場縮小の二重苦が重くのしかかる。07年以降はSBIホールディングス系のSBIファンドが筆頭株主となり再建を支援、ファンド側が推薦した繊維商社出身の岩本一仁現社長が顧問として入社し08年3月社長に就いた。一方、創業者の成宮雄三氏は今年4月に名誉会長職を退任、社を去った。

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