――わかりました。これは鉄道ファンの夢のひとつとして、リクエストとしていただけますでしょうか(笑)。ところで、品川駅の再開発についてもぜひお聞きしたいです。
私どもの品川駅はホームが3番線までしかないのですが、これをもう1本増やして2面4線にして地平化するというプランを考えています。品川駅には東西自由通路がありますが、ちょうどあの高さが私どもの線路の高さにぶつかってしまっているのです。
そのため高輪口のホテル群に向かうためには、一度地上に降りて国道15号を横断歩道で渡っていただくというご不便をおかけしている。そこでわれわれが地上に降りることで、東西自由通路の高さはそのままで階段を降りることなく国道を渡っていただけるようになります。
品川はリニアの発着駅でもあります。羽田も海外からのお客様も多くお見えいただいているので、品川、羽田という「玄関口」を担っている企業グループという自負の下に品川で働かれる方、そして海外から羽田を通じてお越しいただける方に京急に乗って、京急沿線をたくさん訪れていただいきたいと思っています。
沿線の魅力を海外の人にも
――インバウンド対策について、言葉の問題などはどのように取り組まれていますか?
羽田空港国際線ターミナルの駅に、TIC(ツーリストインフォメーションセンター)を作っています。スタッフも多言語が話せるものを多数そろえて皆さんをお出迎えしています。
駅には、タブレット端末の配備をして、翻訳アプリを用いたコミュニケーションも可能になりました。
――ツールの充実ももちろんですが、品川駅などでも英語や他の言語でご案内されている姿を見かけます。
自主的に勉強してくれている社員もいますね。弊社としてもバックアップ体制をもっと整えていきたいです。
沿線の魅力を海外のお客様に伝えるという意味では、トランジットのお客様や搭乗時間までの3~4時間暇つぶしをしたいというようなニーズもあるので、昨年から川崎のPRマップをつくって差し上げたりしています。川崎は、街中にドラッグストアが沢山あったり、「おかしのまちおか」など、お土産を買う店舗も豊富に揃っていますので。
――学生時代、香港でトランジットした際にこのようなマップをもらって、少しだけ足を伸ばしてお土産を買った記憶があります。このサービスはいいですね。次回はゆっくり日本に滞在してもらえる需要の掘り起しにもなります。
そうですね。更に、日本情緒を味わっていただこうということで、川崎大師のご案内も載せています。限られた時間では、浅草寺までは足を伸ばせないと思いますので。
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