エンタメ化する「炎上」にどう向き合うべきか

スピードは加速しているがレベルは低下中

ブランドによる失敗は、エンターテイメントと化しています(写真:Netfalls / PIXTA)
この記事はデジタルマーケティング戦略に特化したメディア「DIGIDAY[日本版]」(運営:インフォバーン)の提供記事です

誰もが激怒しているが、誰も気にしていないのだろう。

いつもブランドが過ちを犯した際に、大量に寄せられる暴言。担当者はできる限り対応するよう教育されているが、あまりにも大量のため、それが不可能になっている。そして、ブランドが問題を抱えるとき、いつもオオカミ少年たちが騒ぎ出すため、どれくらいケアすれば良いのかも分からない。

「私たちは苦しんでいる」

米レストランチェーンのチックフィレイや米貨物運送企業UPS、コカ・コーラなどにサービスを提供しているエージェンシーのモクシー(Moxie)。そのCEOであるショーン・リアドン氏は、「私たちは苦しんでいる」と話す。「ひとつひとつに対応していたら、それだけに1日を費やしてしまう」と、彼は指摘する。

ソーシャルメディアに対する怒りも文化となってきた。ブランドが引き起こす、すべての失敗は「大ごと」もしくは「恥ずべきこと」となっている。また、ブランドが何かしらのミスをすると喜んで糾弾する者もいるが、この人たちも実は無害だ。いままで以上にブランドはイメージの保護を求めているが、それを請け負うエージェンシー側は対応しきれなくなっている。

「消費者は優勢側につく。私がクライアントに言いたいことは、ブランドが犯した失敗などはすぐに忘れてしまう、ということだ」と、とあるソーシャルエージェンシーのCEOはコメントした。消費者側の怒りを真剣に考えていないと、彼のクライアントに思われないよう、彼は匿名を条件に答えてくれた。

次ページ他人の不幸は蜜の味
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 今さら聞けない競馬のキホン
  • ソロモンの指輪〜「本能と進化」から考える〜
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
史上最大の上場に賭ける<br>ソフトバンクの思惑

12月19日、ソフトバンクが上場する。過去最大規模の超大型上場だが、祭りの後は楽観できない。親子上場による利益相反、高い配当性向、キャッシュの流出など懸念材料は多数。同社の大胆な戦略の前提である安定した収益成長が崩れる日、事態は……。