宮崎あおいの二面戦略「一眼デジカメオリンパス・ペン」《それゆけ!カナモリさん》

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■宮崎あおいがつかむ二つのターゲット

 宮崎あおいは4歳の子役からのデビューであるが、2005年、社会現象を引き起こした大ヒット映画「NANA -ナナ-」の主演で一気に注目を集めた。06年、NHK連続テレビ小説「純情きらり」のヒロイン役で家庭にも広く顔が知れ渡り、翌07年には、大河ドラマ「篤姫」主演によって、誰もが彼女を知ることとなる。

 そんな彼女のファン層は、幅広いことが特徴だ。

 テレビ小説、大河ドラマでの高い認知で中高年にも好感度を得ており、その一部は往年のオリンパス・ペンファンともかぶる。

 家庭によく知られた顔で、実は写真の腕もなかなか。そんな彼女の推奨するデジタルになった「ペンE-P1」をもう一度手にしてみませんか、というメッセージが伝わってくる。

 一方、女性の支持も高い。女性向けマンガが原作の『NANA』(集英社)の主演だけでなく、「篤姫」の役どころは多くの女性の共感を得た。女性をターゲットとした時、「ペン」のスペックもピッタリとマッチする。「ペン E-P1」はレンズ交換型デジタルカメラとしては世界最小・最軽量である。しかも、初心者にも使いやすい直感的な操作を実現しているのだ。デジタル一眼入門機としては昨秋に発売されたパナソニックの「ルミックス G1」シリーズが先行しているが、そのサイズよりさらに小さく軽い。また、ボディーカラーのホワイト、シルバーは明らかに女性向けであると考えられる。

 通常、女性と中高年を中心とした男性という、相反する二つの層を狙ったターゲティングはあまり例がない。

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