様変わり!「世界最速列車」国別ランキング 列車性能ではわからない「表定速度」で比較

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台湾新幹線が5位にランクイン(写真:ジャトコ/PIXTA)

4位はスペインだ。同国の誇る高速鉄道列車「AVE」が、サラゴサ―グアダラハラ間242kmを56分で走る。表定速度は時速259kmとなる。同区間の最高速度は時速310kmだ。

5位は台湾。台北―左営間を走る新幹線が日本の新幹線技術を取り入れていることはよく知られている。同国の高速列車「700T」は東海道新幹線700系をベースに製造された。営業最高速度は時速300km。台中―左営間179kmを42分で走る。表定速度は256kmだ。

以下、6位ドイツ、7位イタリア、8位国際間(ベルギー・ブリュッセル―仏シャルルドゴール空港間)、9位トルコ、10位韓国と続く。

20年前との比較ではどうなる?

同誌では2015年と1995年の各国高速鉄道の表定速度の比較も行っている。1995年当時は1位がフランス(時速250.0km)、2位日本(時速230km)、3位スペイン(時速217km)、4位ドイツ(時速200km)、5位英国(時速177km)という順位だった。中国の高速鉄道が本格スタートしたのは2007年なので、まだランキングには登場していない。台湾や韓国も同様だ。過去20年間でいくつもの国が高速鉄道をスタートさせたことに加え、すでに高速鉄道が走っている国でもその表定速度を向上させていることがわかる。

すでに報じられているようにインドやインドネシアでも高速鉄道の導入が決まっている。中国やフランスもさらなる高速化を目指すだろうし、日本は時速500kmのリニアモーターカーが2027年に営業運転を開始する。20年後の2035年はどのようなランキングになるのだろうか。

大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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