マイナス金利で証券投資が止まってしまう!

証券会社から黒田バズーカ礼讃の声が消えた

株式市場急落、個人投資家は凍りついた(2月9日、撮影:尾形文繁)

証券業界"我が世の春"は終わったのか

おまけに、今、株式市場はマイナス金利政策の決定後に混乱を極めたため、顧客の投資は凍り付いており、証券会社の収益はガタ落ちしている。そのうえ、実質、腹切りと言える顧客資金管理のコスト、自己資金の運用の低下が加わりかねない。

「口座維持手数料など新規の手数料設定で、少なくとも、顧客資金管理から生ずる損失をカバーできればいいのだが……」

ある証券会社の幹部はこうもらすが、新規の手数料設定を個人投資家などがすんなり認めるかどうかは怪しいし、そうなれば、コスト構造の軽いオンライン証券が「手数料ナシ」あるいは「低い手数料」をセールストークに一段と攻勢を仕掛けてくることは明らかだ。

「異次元緩和でデフレからインフレに変わり、貯蓄から投資が本格化する」

黒田東彦日銀総裁が2013年4月に異次元緩和を導入したとき、2014年10月に黒田バズーカ第2弾を放ったときにも、証券業界の関係者はこう強調して、自分たちの時代の到来を謳歌し、明るい未来を語っていた。だが、今はその声もかすれている。

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