スマホを使い倒せば、自動運転車は賢くなる クラウド・ロボティクスの果たす役割
今、われわれが日常的に手にしているスマートフォン。実は、このスマホと自動運転車には密接な関係がある。多くの人々が毎日のようにスマホを使い倒すことによって、将来の安全な自動運転がより早期に実現されるのだ。人々がいろいろなアプリを使えば使うほど、AI(人工知能)が経験を積み、学習を進めることができるからだ。
普通に考えると、自動運転やロボットとスマホはまったく関係がないように感じるかもしれない。しかし、裏側では繋がっている。年初に行われた家電展示会CESを取材してそれを強く感じた。
CESで存在感を増す自動車関連の出展
毎年、年初に米ラスベガスで開催される家電展示会CES。今年は、3800社以上が出展し17万人超の参加者を集めた。
CESにおいて年々目立つようになってきているのがクルマ関連のテクノロジーの展示だ。CESの翌週には世界5大モーターショーのひとつとして北米国際オートショー(NAIAS)がデトロイトで開催されるにもかかわらず、各社ともにかなりの力のいれようだ。
今年からCESの主催者団体の名称が全米家電協会(CEA)から全米民生技術協会(The Consumer Technology Association)に変わった。エレクトロニクスからテクノロジーに変わったわけだが、これによってゲストのような存在だった自動車も主役の座に躍り出たかたちだ。
ロボティクス関連の展示やカンファレンスも数多くあり、まさに人々の暮らしを支えるテクノロジーに光を当てる展示会であることを名実ともに示すようになってきている。
その中でもとくに注目度が高かったのが自動運転車だ。
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