激動の1年を振り返る「鉄道ニュース」10選 北陸新幹線開業、「北斗星」廃止、事故・・・
9)「エヴァ新幹線」発進!
2015年もさまざまなイベント列車やラッピング車両などが登場したが、なんといっても最大のインパクトをもたらしたのは、山陽新幹線に登場した「エヴァンゲリオン新幹線」こと「500 TYPE EVA」だろう。山陽新幹線の全線開業40周年と「エヴァンゲリオン」のTV放映開始20周年を記念したコラボ企画だ。
シャープなスタイルで今も人気の高い500系新幹線8両編成に、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する「エヴァンゲリオン初号機」をイメージした塗装を施した。
デザインはエヴァシリーズのメカニックデザインを手がけた山下いくと氏が担当し、原作・総監督の庵野秀明氏が監修。1号車は事前予約した人だけが入室できる「500 TYPE EVA 展示・体験ルーム」となり、実物大のコックピットなどを設置している。
エヴァ新幹線は博多〜新大阪間の「こだま730号」、新大阪〜博多間の「こだま741号」として運転中。ファンなら一度は乗ってみたい列車だ。
増える!?座れる通勤列車
10)座席定員制列車の導入計画相次ぐ
大手私鉄をはじめ、各鉄道で座席定員制列車・車両導入のニュースも多かった。JR東日本が2月、中央線快速電車に2020年度からグリーン車2両を連結すると発表したほか、京王電鉄は5月に策定した中期3カ年経営計画で「有料座席列車」の導入を検討すると表明。京阪電鉄も9月末、特別料金不要で運行している特急列車に、2017年から座席指定制の「京阪特急プレミアムカー(仮称)」を導入すると発表した。
すでに通勤客向けの座席定員制列車を運行している鉄道でも新たな動きが見られた。京浜急行電鉄は12月から、夕方〜夜間に運転している下りの座席定員制列車「ウィング号」に加え、朝方の上り列車として「モーニングウィング号」を運転開始。南海電鉄も、これまで座席指定の特急列車がなかった泉北高速鉄道に直通し、難波〜和泉中央間を結ぶ「泉北ライナー」を12月から運転開始した。
2016年春には、東武東上線でも朝方に座席定員制の「TJライナー」の運転が始まる。「座れる通勤列車」は今後のトレンドになるだろう。
2016年は3月に北海道新幹線が開業し、ついに北海道から九州までが新幹線網で結ばれる。日本の鉄道が「新たな時代」に突入したことを物語る記念の年になりそうだ。2016年も鉄道関連のニュースからは目が離せない。
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