コエンザイムQ10は「疲れやすい」「しんどい」に本当に効く?カネカが愛媛大学などと瀬戸内の離島で共同研究に着手
人間のすべての細胞には、生命活動に必要な物質として補酵素が存在する。「コエンザイムQ10」がそれだ。体内でつくられ普段の食事からも摂取できるが、体内に存在する量は20代をピークに減少する。
そのコエンザイムQ10をサプリメントなどで展開するメーカーの1社であるカネカは、8月6日、直接体内で働く「還元型」と呼ばれるコエンザイムQ10を継続的に摂取した場合に、健康の維持・増進にどのような効果があるのかを調べる研究を、愛媛大学や特定非営利活動法人(NPO)・しまの大学などと共同で開始すると発表した。
愛媛県と広島県の県境である瀬戸内海に浮かぶ離島のみからなる、愛媛県上島町の住民を対象に、今年8~11月の16週間(約4カ月)に渡って実施する調査で、40~80歳の町民約40人にカネカの還元型コエンザイムQ10を継続摂取してもらう。
カネカや愛媛大学などは、今回の調査開始時点と終了時点で、調査対象の町民の血中還元型コエンザイムQ10濃度やQOL(身体の活力)などの項目を比べて、還元型コエンザイムQ10の有効性を観察・検査する。カネカはこれを今後のビジネス展開にもつなげていきたい考えだ。
(武政 秀明 =東洋経済オンライン)
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