東武鉄道、伝説の「フライング東上号」が復活! 再び行楽特急の夢を見られるか?

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かつて東武東上線を走っていた行楽列車「フライング東上号」のカラーデザインを再現した車両

東京・池袋と埼玉県北部の寄居を結ぶ東武東上線。銀色の通勤電車がひっきりなしに行き交うこの路線に、11月28日から真っ青な車体の電車が走り始める。今年で同線が全線開通90周年を迎えたことを記念し、かつての看板列車である、伝説の「フライング東上号」のカラーリングを復活させたリバイバルカラー車両だ。

「フライング東上号」とは、1949年春から1967年冬までの間、主に春・秋の休日に運転された行楽用の臨時列車。当時の塗装を再現した、濃い青の車体に黄色の帯を巻いたデザインに彩られたのは、座席定員制の列車「TJライナー」を中心に使われる10両編成の50090型と、東上線の小川町~寄居間や越生線を走る4両編成の8000系の2本だ。

このカラーの車両が復刻されたのは今回が初めてという。当時を知る東武博物館の花上嘉成名誉館長は「昔の車両は車体に凹凸があったので(今回のリバイバルカラー車は)すっきりした感じがするが、よくやったなと思う」と、鮮やかな青の車体を眺めながら話した。

かつての行楽列車を再現

専用車両による特急列車がなく、今では完全な通勤電車のイメージが強い東武東上線。だが、東上線の沿線や、終点の寄居で接続する秩父鉄道沿線には、長瀞や外秩父などの観光地が存在する。「フライング東上号」は、これらのエリアが都心から近い行楽地として脚光を浴びるようになった昭和20年代半ばに、レジャーの足として走り始めた。

ネーミングは、今も走り続けるイギリスの歴史的な特急列車「フライング・スコッツマン」にあやかったとされる。使われる車両は約18年間の運転期間中に何度か変わったが、「フライング東上号」を代表するのは1950~62年の間に活躍した青地に黄帯の車両だ。花上名誉館長は「列車の塗装がみんな茶色だった時代、青い車体は画期的だった」と登場時を振り返る。

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