新型車両「東武90000系」が東上線に与える衝撃度 特徴的な前面形状、現行車両は今後どうなる?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

新型車両90000系や今後の9000系や10000系の処遇について、東武鉄道・広報部に聞いてみた。

90000系の注目してほしいポイントは、「外観的なものとして、特徴的な前面形状の逆スラント。そして、最新機器の導入による環境負荷の低減。車内は開放的な客室空間による快適性と、サービス向上を両立させたこと」だという。最新省エネ機器である「フルSic VVVFインバータ制御装置」を搭載し、車内灯に「LED照明」を採用していることなどが環境負荷の低減にあたるようだ。そして次は、前面形状である。これまでの車両で見られた床面に向かって張り出した前面とは逆に、天井に向かって張り出した船首のようなデザインである。高瀬舟をモチーフとした「逆スラント式」という。運転士の視認性については、従来車とあまり変わらないそうだが、足元近くまで見えていそうなイメージがある。この形状は鉄道車両では非常に珍しく、話題になりそうだ。

90000系は9000系と同様の運用が行われることから、東京メトロ有楽町線や副都心線、さらに東急東横線への直通運転でも活躍するだろう。そして現状は相鉄線への東武車による直通運転は行われていないが、今後のダイヤ改正の内容によっては、相鉄直通の可能性もなくはないと筆者は考える。90000系の登場で、東上線系統の運用変化を期待したいところだ。

【画像】東武東上線に導入予定の新型車両「90000系」の外観と車内のイメージ。現在活躍している車両と見比べる

9000系と10000系は今後どうなる?

ちなみに現状、東上線で活躍する9000系や10000系は40年以上運用されている。新型車両への置き換えが進むと思われるが、製造から年数が経っていない車両の一部は、今後も運用が予想される。東武鉄道広報部に、車両のリニューアルに関しても聞いてみたところ、「概ね、新造後の20〜30年を目安に行っており、各種施策(短編成化、OM・ワンマン化)等と合わせて実施するケースが多く、計画的に実施している」とのことだった。

しかし東上線に至っては、伊勢崎線系統と比べると車両が古い印象がある。90000系が導入されるにあたって、9000系や10000系にどのような影響があるのか。この点については「予定」はあるのか。そのほか、転属や廃車の規模なども聞いたが、返答はすべて未定ということであった。90000系の具体的な運用も明らかになっていないのだから、置き換え対象となる車両の詳細もわかるわけがない。というのが正直なところであろう。

今後90000系が導入されることで、東上線が大きく進化することは間違いないであろう。従来車両のリニューアル化も合わせて、引き続き東武鉄道に注目していきたい。

この記事の画像を見る(16枚)
渡部 史絵 鉄道ジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

わたなべ・しえ / Shie Watanabe

2006年から活動。月刊誌「鉄道ファン」や「東洋経済オンライン」の連載をはじめ、書籍や新聞・テレビやラジオ等で鉄道の有用性や魅力を発信中。著書は多数あり『鉄道写真 ここで撮ってもいいですか』(オーム社)『鉄道なんでも日本初!』(天夢人)『超! 探求読本 誰も書かなかった東武鉄道』(河出書房新社)『地下鉄の駅はものすごい』(平凡社)『電車の進歩細見』(交通新聞社)『譲渡された鉄道車両』(東京堂出版)ほか。国土交通省・行政や大学、鉄道事業者にて講演活動等も多く行う。

 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事