5年で何が変わった? アップル AirTag第2世代の進化点。無くし物を見つける力は、どこまで伸びたのか
車や自転車の盗難防止にAirTagを利用しようとしている人もいるが、アップルのサイトでは基本的に『紛失防止』がうたわれており、盗難防止はうたわれていない。
たとえば、盗難されたバッグや車、自転車がどこかの倉庫街にあったとしても相手は犯罪者である可能性が高いのだから、個人で踏み込むのはとても危険だ。
しかし、今のところ日本では位置情報を警察に知らせても、その場所に踏み込んでくれることはない。それを根拠に捜査令状が出るわけではないからだ。だから、位置情報がわかるだけにやきもきする……ということにもなりかねない。
AirTagを頼りに本当に荷物を追跡できるのか? と思って、以前スタッフにAirTagを持って移動してもらい、筆者が位置情報を頼りに追跡する実験をしたことがある。しかし、GPS位置情報には若干の曖昧さが含まれるし、都市部では正確に追跡することは不可能だ。「カフェにいます」とヒントをもらったが、何階のカフェなのかわからないし、ビルの反射で多少位置情報がズレるので、近隣にいることがわかってもスタッフを見つけることはできなかった。
もっとも、まわりに建物が少ない地方なら追いかけられるかもしれないが。
ストーカーや犯罪行為に使われるというニュースがたまに出るが、実際のところiPhoneには自分のものではないAirTagと一緒に移動していることを通知する機能があるので、あからさまなストーキングには気がつく可能性が高い。この機能は遠くない将来Androidにも搭載される予定である。
AirTag(第2世代)はどう進化したか?
AirTag(第2世代)は、外見はほとんど変わらないが、ハード的にもソフト的にも大きなアップデートを受けている。
まず、一番肝心なBluetooth LEのチップがアップグレードしており、AirTagが見つかる範囲が広がっている。さきほどの例でいえば、飛行機の預け入れ荷物からiPhoneを持っている人がより遠くても位置情報を通知できるというわけだ。
UWBチップは第2世代になり、「正確な位置を見つける」機能がより遠くから使えるようになった。たとえば、自宅でAirTagが見つからないような時でも、より遠くからiPhoneに方向を表示できるようになった。この機能はiPhone 17シリーズ、iPhone Airに加えて、新たにApple Watch Ultra 3、Apple Watch Series 11で利用できるようになった。
内部設計のアップデートにより、スピーカーの音量が前モデルより50%大きくなった。室内のどこかにAirTagがあって、鳴らせば音も聞こえるのだが、どこから鳴っているかわからない……というような時、さらにしっかり音が聞こえるので見つけやすくなった。筆者の経験でも、クローゼットの中で鳴っているのはわかるのだが、かかっている上着のポケットなのか、棚の上にあるバッグの中なのか、判断がつかずに苦労したことがある。音量が大きくなれば、より見つけやすいはずだ。


















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