「どう見ても虐待」「両親がヤバすぎる」 『探偵!ナイトスクープ』が大炎上も《叩きまくる人たちの愚かさ》 そしてテレビ局のジレンマが露呈した

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一部の事象が切り取られ、編集され、演出が加えられた、数十分や1時間程度のテレビ番組で、他人の家庭の全容などわかるはずもない。腹立たしく思ったからといって、誹謗中傷したり個人情報をさらしたりすることで、はたして状況は好転するのだろうか?

とはいえ、誰が呼びかけようが、こうした行為は延々と続くのだ。

求められる防止策

当該の「探偵!ナイトスクープ」の番組に過剰な演出があったのは事実であるし、その点は批判されてもやむをえないと思う。

しかし、テレビ局が視聴者の反応を予測して番組づくりを行い、出演者への配慮や事前調査をしっかり行うべきだ――というのは正論なのだが、それで十分とは言えない。

筆者自身、メディアでコメントすると、大抵は批判を受ける。

特に、旧ジャニーズ問題に対して発信していた際は、事務所側に擁護的なことを言えば「ジャニーズから金をもらっている」「犯罪者を擁護している」「御用学者」と叩かれ、批判的なことを言えば「頑張っているタレントを貶めている」「証拠もないのにいい加減なことを言っている」と批判された。

もはや、メディアに露出する以上は、批判されることは既定路線として割り切って引き受ける必要がある。

時代に即した法律を整備して、SNSでの誹謗中傷行為を厳しく罰することが重要だし、SNSのプラットフォーム事業者も、通報窓口を強化し、問題のある投稿は削除したり、不適切な投稿を繰り返す人に対してはアカウントを停止したりする等の対策が求められる。

今のSNS空間は、誹謗中傷行為に対して「(叩かれている)○○が悪いことをしたからだ」「自分たちは悪くない」という自己正当化がまかり通る世界だ。もはやいくら呼びかけようが、自浄作用は期待できないと考えるべきだろう。

西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授

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にしやま まもる / Mamoru Nishiyama

1971年、鳥取県生まれ。大手広告会社に19年勤務。その後、マーケティングコンサルタントとして独立。2021年4月より桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授に就任。「東洋経済オンラインアワード2023」ニューウェーブ賞、東洋経済オンラインアワード2025」MVP賞受賞。テレビ出演、メディア取材多数。 日本広告学会評議員、クリエイティブ委員会副委員長。 著書に単著『話題を生み出す「しくみ」のつくり方』(宣伝会議)、共著『炎上に負けないクチコミ活用マーケティング』(彩流社)などがある。

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