「どう見ても虐待」「両親がヤバすぎる」 『探偵!ナイトスクープ』が大炎上も《叩きまくる人たちの愚かさ》 そしてテレビ局のジレンマが露呈した

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筆者自身、ニュース番組でコメントを求められることがあり、テレビ局とは付き合いがあるが、上記のような問題には各局頭を悩ませている。

テレビ局側としても、十分な対応策を取りたい――という気持ちはあるのだが、対応が追い付いていないのが現状だ。テレビ番組は、放映予定の日時までに、番組を完成させて放映しなければならない。人的にも時間的にも限界があるのだ。

「マスゴミ」と言う割にマスコミを鵜呑みにし…

原則的には、誹謗中傷を行う人が最も悪いし、彼らがそれを止めれば問題は解決する。SNSでの誹謗中傷は的外れなものが多いし、何の解決策ももたらさないどころか、余計に事態を悪化させることが多い。

マスメディアのことを「マスゴミ」と批判している割に、マスコミが放送する内容を妄信して叩いているのは荒唐無稽なことだ。

木村花さんの死を受けて、テレビ局だけでなく、SNSユーザーも反省して行動を改めるべきだったのだ。

筆者の知っている事例を紹介したい。 

何代も続いた地方のある老舗のお店が、コロナ禍で採算が取れなくなり、廃業した。このことがメディアで報じられると、政治に対する批判や、お店に対するコメントが殺到した。

しかしながら実際は、後継者の不在が廃業の理由だった。子どもが跡を継ぐのを嫌がったのだ。「コロナで」というのは廃業するための方便にすぎなかった。

筆者の知人の例でも、このようなエピソードがある。

高校生のときに父親である住職が病死し、彼は高校生にして跡を継いで先祖代々のお寺を守ることになった。

あるメディアが彼を「父の死に負けず、学業と住職の仕事を頑張っている少年」として紹介したところ、全国から応援のメッセージが届いた。しかし、彼は本音では住職の仕事を継ぎたくはなかったし、もっと青春を楽しみたいと考えていた。

美談に仕立てられることも、応援されることも、彼にとってみれば、プレッシャーでしかなかったのだ。

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