「ヒグマと闇バイトの大学生が戦う」→ただの"B級パニック映画"かと思いきや…。鈴木福主演《ヒグマ!!》が「意外と社会派」と言えるワケ
同時に、現代のさまざまな社会問題を物語のなかに内包している。例えば、高額報酬につられて闇バイトに応募した若者が、犯罪に加担させられたうえに脅されて搾取され続ける様や、危険が伴うクマなどの害獣駆除に携わる猟師の報酬の少なさ、さらにはクマが人を襲う原因には人間の存在があることを社会へのメッセージとして投げかけている。
笑いのポイントが盛りだくさんのB級ホラー?
作品全体を通して見れば、本作はコメディ要素が強いB級サバイバルホラーだ。恐ろしい巨大なヒグマは、ときに着ぐるみっぽいゆるさが垣間見える。登場人物たちの言動のあちこちにも、ギャグやお約束のパターンなど笑えるポイントがふんだんに詰め込まれている。
そして、物語のラストは、アクション映画さながらの主人公とヒグマと特殊詐欺グループの三つどもえの戦いが繰り広げられる。そこには爽快感もあり、観終わったあとには笑顔になっている観客も少なくないだろう。
さまざまな要素が盛りだくさんの映画だが、それが1つの物語にうまくまとめられた質の高いエンターテインメントになっている。


















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