「ヒグマと闇バイトの大学生が戦う」→ただの"B級パニック映画"かと思いきや…。鈴木福主演《ヒグマ!!》が「意外と社会派」と言えるワケ

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『ヒグマ!!』(C)2025映画「ヒグマ!!」製作委員会より
(写真:『ヒグマ!!』(C)2025映画「ヒグマ!!」製作委員会)
『ヒグマ!!』(C)2025映画「ヒグマ!!」製作委員会より
(写真:『ヒグマ!!』(C)2025映画「ヒグマ!!」製作委員会)

本作に登場するヒグマは、山奥に生息する猛獣であり、人に襲いかかる様も生々しく映し出す。その生態にデフォルメされている部分もあるが、それは全体の物語のなかの1つの要素になる。ヒグマは人間に破壊される自然の象徴であり、人間を守ることもあれば、脅威になるときもあることを示している。

現実の社会問題を内包する社会派映画の側面も

本作の特徴の1つは、クマに襲われた人たちの惨劇をリアリティーあふれる映像でまざまざとさらすことだ。クマの強烈な一撃に顔をえぐられた人は、その爪に耳はもぎとられ、目玉は飛び出す。それはほんの一瞬の出来事だ。クマにはそれほどの力と素早さがある。

さらに、腕をかまれて引き千切られ、顔面の下半分は見る影もなく損壊される。これらは、監督・脚本を手がけた内藤瑛亮が、実際のヒグマによる人への被害を記録した文献をもとに、リアルに再現している。それは一般的に想像されている以上の惨禍であり、衝撃的だ。

そんなグロくエグいシーンは、ただ話題を喚起するための描写ではない。メディアやSNSから伝えられる情報には欠けているリアルを映し、誰にでも起こりうるクマとの遭遇が、人間にとって圧倒的な脅威になることへの警鐘を鳴らしている。

『ヒグマ!!』(C)2025映画「ヒグマ!!」製作委員会より
(写真:『ヒグマ!!』(C)2025映画「ヒグマ!!」製作委員会)
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