「パンダ舎の前に日本人が20人いたことも!?」 日本ゼロでも往復3万円台で「聖地へ」パンダ200頭に会う旅 行ってわかった意外な魅力

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羽田発の上海浦東空港行きの吉祥航空はほぼ満席だった。日中間の航空路線の運休や減便が報道されているが、減便されている分、継続している便に集約されていることもあるのだろうか。機内の日本人は5%以下だろう。

夜行便だが短通路の満席。パーソナルモニター、電源、Wi-Fiなどは一切ない。それでもフルサービスキャリアの吉祥航空。機内食だけは提供された。

羽田発上海行き吉祥航空の機内食。機内食は通常搭乗する空港で搭載されるが、これは上海で積まれたものだ(筆者撮影)

上海での乗り継ぎは3時間30分と余裕があったが、濃霧により着陸後地上走行ができなくなり、結局500mの移動に3時間を要した。その間乗客はみな大人しい。

トラック
濃霧のため、上海浦東空港の地上で3時間近く待機させられた(筆者撮影)

困ったのは機内放送が中国語しか入らないこと。地上で電波が届くため、ChatGPTに音声を読み込ませて、ほぼ内容を把握することができた。結局上海発成都行きも3時間あまりの遅れで成都に到着した。機内にはジブリ映画『千と千尋の神隠し』のエンディング主題歌「いつも何度でも」が流れていたのが印象的だった。

ホテルへ向かう道中で味わう、四川料理

成都天府国際空港は2021年に開港した空港。全長4600m・3800m・3200mの滑走路を有している巨大ハブ空港だ。市内から50kmほど離れているが、中国版新幹線でなら27分、地下鉄でも最短33分で市内中心部まで行くことができる。新幹線は660円(2等)、地下鉄にいたっては市内まで45円である。

洗面台
成都天府国際空港のトイレにもパンダが(筆者撮影)

地下鉄の駅からホテルまでの途中、「陳麻婆豆腐」の支店があったので立ち寄ってみた。「陳麻婆豆腐」は、陳という名前の「あばた」(麻)の「おばあさん」(婆)が生み出した豆腐料理なので、この名がついた。

それが1862年のことだが、日本でこれを広めたのは料理の鉄人で知られる陳健一の父、陳建民である(同じ陳だが関係はない)。陳建民が来日したのは1952年。日本ではまだ70年あまりの歴史だが、日本全国にすっかり根づいている。

本家本元の麻婆豆腐の味は、辛いのはもちろんだが、油の多さと花椒の鮮烈な刺激が強く、ロングフライトの頭を覚醒してくれる。有名店だが、麻婆豆腐は24元(約550円)、ビールは13元(約300円)。

麻婆豆腐発祥の店である成都の「陳麻婆豆腐」の麻婆豆腐(筆者撮影)

なお、この日宿泊したザ リッツカールトン成都もクラブフロアで1泊1305元(約2万9700円)という驚異的な低価格だった。これについては改めて別の記事で紹介したい。

パンダ
「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」には200頭ほどのパンダが生息している(筆者撮影)

成都周辺にはパンダ基地が3カ所ある。

まずは、成都中心部から車で30分ほどの「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」(成都大熊貓繁育研究基地)。ここは交通の便がよいこともあり、最も多くツーリストが押し寄せる。2025年6月まで和歌山白浜町の「アドベンチャーワールド」にいたパンダたちはここで暮らしている。

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