大河ドラマ『豊臣兄弟!』が早くも"傑作を予感"させる理由 初回視聴率は『べらぼう』超え、「大河ブーム」を巻き起こせるか
第2回「願いの鐘」では、征服と粛清で尾張統一を目指す信長の冷酷ぶりと、信長に仕える藤吉郎の清須での立ち位置が映される。一方、故郷の小一郎は、再び盗賊の襲撃にあったことから、人生の大きな転機が訪れる。
小一郎は、奔放に振る舞っている藤吉郎が、実は家族のために生きていたことを知る。同時に、小一郎の立身出世のひそかな思いを知り、自由に生きてほしいと願っていた母(坂井真紀)は、自身を押し殺してばかりだった小一郎の背中を押す。
ここで描かれたのは、農夫だった小一郎が侍になることを志し、大出世を夢見て藤吉郎とともに清須に向かうまで。それまでの兄弟の確執から解放され、兄・藤吉郎への思いを新たにし、侍として歩み始める小一郎の姿があった。
登場人物の人間性をまっすぐに映す
第2回までで、原点回帰した大河ドラマのおもしろさを、ファンの誰もが感じたことだろう。そこには、乱世を生きる登場人物たちの、明日をも知れぬ我が命を必死に燃やす生き様があった。
そして、それを真っ直ぐに映しながら、彼らの人間性をわかりやすく伝えるストーリーテリングの妙が視聴者を引きつけている。
前2作では、衝撃的な演出が第1回にあった。
前作『べらぼう』では、吉原の場末で働く女郎たちが、亡くなった後に捨てられ、裸の状態で道端に横たわるセンセーショナルなシーンが映し出された。
前々作『光る君へ』では、主人公・まひろ(後の紫式部)の母・ちやはが、偶然通りかかった藤原道兼に無惨に斬り殺されるシーンが視聴者に衝撃を与えた。


















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