2025年の音楽チャート「ミセス21曲」席巻の衝撃、ちゃんみな&HANAが旋風――ヒットの法則を揺さぶる"推し活"と音楽ストリーミングの影響力
一方、25年はショート動画からの爆発的なヒットは少なかった。キャッチーなフレーズとダンスで売れるパターンは鉄板だったが、若者も意図的に仕組まれたものは敏感に察知するのだろう。簡単にヒットとはいかないようだ。
25年6月、ビルボードは一部ルールを変更している。Hot100では、52週(約1年間)ランクインした楽曲について、ストリーミングのポイントを減算する「リカレントルール」を導入。より多様な楽曲に注目するための変更だった。
コロナ禍以降、国内でストリーミングのユーザーは着実に拡大し、ロングヒットが増えた。一度人気になると長く楽曲が聴かれることがストリーミングの特長だが、同じ曲が上位に長期間ランクインし、新陳代謝が見えにくくなる面もあった。
ビルボードは以前から「1つの指標で上位にいることが、必ずしも社会的なヒットではない」という考え方。多くの人が、聴く、見る、歌うなど、複数の指標で支持する楽曲こそヒットであり、それを可視化することを重視してきた。ストリーミングの固定化は、数年来の検討課題だった。
00年代後半はオリコンチャートでも固定化が進んだ。CD販売におけるアイドルの突出した強さが顕著となり、10年はAKB48と嵐が年間1~10位を完全制覇、それ以降も寡占状態が続いた。CDだけでヒットを測定することが難しくなっていた。
ストリーミングがCDに肉薄
ストリーミングが日本で本格始動したのは15年。それから10年でユーザーは増加し、すでにマジョリティに達している。日本レコード協会によると、24年のストリーミング配信売り上げは前年比7%増の1132億円で、CD生産金額1402億円の背中が見えてきている。
「CDだけでなくストリーミングでも1つの指標だけに着目してしまうと、本当にヒットなのか? というケースが起こり得る。現在、上位の楽曲に関してはストリーミングと総合順位が近いところはある。どう対応していくか、さらに模索していく」(礒﨑氏)
26年はどんなチャートになるのか。足元では米津玄師「IRIS OUT」が週間チャート首位を走る。紅白で露出した効果もあってか、HANAも上位に食い込んでいる。HANAのように同性の支持を得られるグループ、さらにはヒップホップもジャンルとしてチャンスがありそうだ。
K-POP勢は復権の年となるだろう。BTSはメンバー全員が兵役を終え、新作アルバムとワールドツアーでカムバック。事務所とのトラブルを経て、NewJeansがどんな形で復活するかも注目される。
そしてビルボードのチャートでは、クリスマスや卒業・桜ソングなど、季節限定で聴かれる定番曲のポイントが抑えられる。その分、フレッシュな楽曲がランクインするかが焦点になりそうだ。
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