2025年の音楽チャート「ミセス21曲」席巻の衝撃、ちゃんみな&HANAが旋風――ヒットの法則を揺さぶる"推し活"と音楽ストリーミングの影響力
Mrs. GREEN APPLEに代表されるように、単独の楽曲だけでなく、アーティストの過去曲も含めて聴く傾向が顕著になっている。ストリーミングの再生回数が、推し活になっている側面もあるようだ。いくつかのシーンの変化を振り返ってみたい。
ちゃんみながプロデューサー、SKY-HIがエグゼクティブプロデューサーを務めたオーディション番組「No No Girls」は、業界の大きな話題となった。
番組を経てデビューしたガールズグループ・HANAのインパクトは大きい。25年4月リリースのデビュー曲「ROSE」が年間6位と大躍進。ほかにも「Blue Jeans」(13位)など5曲がランクイン。NHK紅白歌合戦にも出場した。
ちゃんみなもプロデューサーの手腕が評価され、元々のヒップホップやラップファン以外にもファン層を広げた。過去の楽曲がストリーミングで聴き直されており、「ハレンチ」など3曲が100位内にランクインしている。
ちゃんみなは日本語・英語・韓国語を話すトリリンガルで、自身に対する中傷や葛藤なども楽曲に変えてきたアーティスト。HANAも、メンバー審査の過程で様々な悩みを抱える姿が取り上げられ、女性達から強い共感を得ていった。最終審査のYouTube動画の再生回数は970万を超えている。
「HANAは男性向けではなく、同じ悩みを持つ女性を巻き込んでいった点が非常に現代的。かつてのモーニング娘。など、ハロー!プロジェクトのブーム時も同性から強く支持されていた。回帰の動きとも言えそうだ」(ビルボード事業本部上席部長の礒﨑誠二氏)
リバイバルの動きが顕著に
ベテランの活躍も見られた。サカナクションの「怪獣」は年間7位。アニメ「チ。―地球の運動について―」の主題歌だ。フロントマン・山口一郎は配信活動にも取り組み、ファンと交流してきた。そうした地盤もあり、ストリーミングやラジオ、ダウンロードに加えて動画も健闘。動画にも強いベテランは貴重だ。
リバイバルも見逃せない。「チェリー」(スピッツ、83位)、「チャンカパーナ」(NEWS、78位)、イケナイ太陽(ORANGE RANGE、79位)など、平成のヒット曲がランクイン。過去の楽曲は年代に関係なく、ショート動画などで発掘される傾向がある。そこからカラオケや動画でポイントを獲得した楽曲が、上位に浮上する構図だ。
昨今は昔の楽曲へのアクセスが容易になった。また、さまざまな作品のクリエイター側がかつて親しんだアーティストの楽曲を使用する例もある。リバイバルの動きは続きそうだ。


















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