「体調悪くても一生懸命生きようと……」診てくれる病院が少ないカメレオンの飼育。<初期費用20万、毎月1万>、犬猫並みの覚悟を要する現実

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何より難しいのが、正確な飼育情報を手に入れることだ。国内の飼育者が少ないうえに、SNS上では間違った情報も多い。山村さん自身もその壁にぶつかり、書籍や海外の専門サイト、論文まで、複数の情報源を比較して情報を入手してきた。

飼育を始めてみて、カメレオンが犬や猫のように表情豊かであることに気づいた。寿命は短いが、失ったときの痛みは「家族」と同じだった。

「爬虫類は“手間がかからないペット”というイメージがありますが、カメレオンは違います。1頭ずつ個性がある。犬や猫と同じようにしっかりと向き合って、愛情を注いであげられるような人に飼育してほしいですね」

カメレオンと直接触れ合うハンドリングでは、“カメレオンの気持ち”を無視しないことがとても大切だという(写真提供:山村さん)

カメレオンでなければ得られない癒やし

臆病で人慣れせず、威嚇ばかりしていたかーくん。亡くなる少し前には、家族に首を振るようになった。これは野生下でオスのカメレオンがする「仲間同士のあいさつ」のしぐさだった。

家族が大好きで、怒った姿を見たことがないほど温厚だったけーくん。最期は治療や投薬など、どんなに嫌なことをされても家族から逃げず、差しだした手を受け入れてくれた。

家族の肩に乗ってゴキゲンで明るくなるカメレオン(写真提供:山村さん)

カメレオンの最期に立ち会うたび、本当に手を尽くしたのか、できることがまだあったのではないかと後悔が残る、と山村さんは言う。それでも、カメレオンと一緒に暮らしたいという気持ちは変わらない。

「たぶん、家族と離れて一人で暮らすことになっても、カメレオンとは一緒に暮らすんじゃないかなと思います。犬や猫のようになでまわしたりはできないけれど、カメレオンでなければ得られない癒やしがあるんです」

カメレオンには、カメレオンでしか得られない癒やしがあるという(写真提供:山村さん)
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