「首にマフラーを巻いて、ビキニを着せて」…人気漫画家がSTU48メンバーを生成AIで「性的加工」して大炎上→謝罪。一体何がマズかったのか?
そして田辺氏は「私の配慮に欠けた投稿により、皆様に不快な思いをさせ」たとして、「肖像権、生成AI利用に関する意識の低さ、仕事相手であるアイドルとの距離感を見誤った傲慢さ、など反省しております。関連ポストを削除し、現在関わりのあるグループとの取引停止をさせていただきました」と謝罪投稿を行った。
この事案がなぜ炎上したのかを考えると、大きく3つの論点が浮かぶ。「実在人物を性的消費することの是非」「仕事上の関係にあることによる権力勾配」「生成AIの活用法をめぐる是非」だ。これらに照らしてみると、たとえ工藤さんが納得していたとしても、今回の事案が批判されてしかるべきだとわかる。
制作者本人の中にある線引きは、閲覧者には伝わらない
最初の論点は「実在人物の性的消費」だ。前段の説明をしておくと、田辺氏は以前から、工藤さんのグラビア風イラストを投稿していた。ここで生じるのは、影響力を持つ人物がSNSによって拡散することで、世間に「このメンバーは性的消費をしていい相手だ」とお墨付きを与えてしまう問題だ。
おそらく、田辺氏の中には、確固たる一線があるのだろう。しかしながら、たとえ制作者本人の中に線引きがあっても、それがそのまま閲覧者に伝わるとは限らない。良くも悪くも、成果物でしか判断できないのだ。感化されたユーザーが、さらなる妄想をしてしまう可能性は否定できない。
イラストであっても、こうした懸念が存在する。
となると、今回のような写真(およびそれを加工した画像)は、より問題視されるだろう。絵と写真は解像度が異なり、読者が受ける生々しさの程度も変化する。リアルさを増すことで、「創作」の枠を超えてしまうおそれは、写真(を加工した画像)のほうが強い。
続く論点として「権力勾配」がある。聞き慣れない言葉かもしれないが、パワーバランスの異なる立場同士の関係性を示す単語で、最近よく使われる表現である。田辺氏は「アイドルに詳しい漫画家」を自称し、AKB48関連の仕事もしている。つまり工藤さんからしてみると、「仕事上の取引先」としての側面が否定できないのだ。



















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