25時に帰宅することも、学校現場には"労務管理の観点がない"管理職が多いのか?倒れた経験あるのに「月80時間残業」なくならない教員の叫び

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なぜこれほど忙しいのか。その要因の1つとして挙げられるのが、人手不足だ。小規模校のため正規職員の配置も少なく、一部の教員に過度な負担がかかってしまう構造がそこにある。

「学年主任も進路指導部長も、任せられる人がそもそもいない。それが小規模校の課題です。教員の中には期限付きで勤務されている方、よく休まれる方、育児休暇を予定されている方などがたくさんいらっしゃいます。その方たちには重要な役職を振るわけにはいきません。すると、限られた人に業務が集中してしまうのです。

例えば、保護者と連絡を取る必要があっても、その保護者と夜しか連絡がつかないことがあります。その件を担当している教員が病気を抱えていたりすると、任せるわけにいかないので、私が夜まで残って連絡をすることになります。すると、その保護者は私が担当だと思って私に連絡してくるようになるので、結果的に私がその件を引き受けることになります。こうして仕事が嵩んでいくのです」

田中さんの学校には、同じような業務過多に陥っている同僚がほかにも複数いるといい、一部の教員に業務が偏っていると見ている。

「一度決めたら変えられない」を変えるべき

業務過多に陥った要因は、人手不足のほかにもう1つあると田中さんは指摘する。それは、「管理職による労務管理が適切に行われていない」という状況にあることだ。

「管理職が均等に業務を割り振ることができないと、特定の教員に業務が集中するような事態が起こります。私の勤務時間の長さを見れば、業務過多なのはわかるはず。しかし、管理職から私への指示は『遅くなりすぎないように』『ほかの人に業務を振ってよい』の2点のみでした。

そう言われても、管理職でもなく、人事権も持たない一教員に何ができるというのでしょうか。そこは管理職が主導権を握り、仕事を抱えすぎてパンクしている教員の業務をほかの教員に振り分けてもらいたいと思います」

こうした事態が生じる背景には、「一度決めた校務分掌を変えられない」という学校ならではの体質もあるようだ。

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