佐藤優氏が指南「45歳で変わること・変えること」――人生後半"引き算の時間"に備える「9つのマトリクス」による人生の仕分け方

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例えば、現在東京で公務員をしているなら「東京」✕「総合職」という箱に該当しますし、東京の学校の教師であれば「東京」✕「高度専門職」になります。

大阪や名古屋の自治体の役人であれば、「中核都市」✕「総合職」であり、同じ場所の教師や職人であれば、「中核都市」✕「高度専門職」ということになります。

それに対して、とにかく仕事は収入のための手段と割り切り、自己実現は仕事以外で見出すという生き方の人なら、「ワークライフバランス重視」の3つの箱のいずれかに分類されます。

これらの分類はどちらが良くて、どれがダメだというような価値の上下を示すものではありません。あくまでもどこに自分が属していて、これからどんな仕事の仕方や生き方を目指すのかという仕分けなのです。

定年後の仕事のあり方

例えば働き方が「総合職」に分類される人たちは、50代で迎える役職定年からさらに定年へという流れの中で、自分の仕事の仕方や向き合い方がどんどん変化していくことになります。

とくに定年後に仕事をするとしたら、どのような仕事をどんな形で続けるのかを、今のうちに考えなければなりません。というのは基本、総合職は役員にならない限りは組織から外れていくからです。

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外れていくタイミングも、外され方も人それぞれでしょうが、そこから先は割り切って仕事を続けるのか、あるいは思い切って転職したり独立したりして新天地を目指すのかを考える必要があります。

ただし、高度専門職と違い、総合職の人の多くは、人に求められるほどのスキルを持っているわけではありません。50歳を過ぎると転職の間口は非常に狭まるため、独立や転職という選択肢は現実的ではないでしょう。

なかには、銀行マンや役人で実績を残していれば、各分野のコンサルタント業で独立できる人もいるかもしれません。その道での才能があれば、書籍の執筆や講演まで活動を広げることができる可能性もあります。

とはいえ、そういう人は総合職の一握りに限られます。大多数の人は収入減を受け入れながら、雇用延長によって仕事を続けるというかたちになると思います。

佐藤 優 作家・元外務省主任分析官

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さとう まさる / Masaru Sato

1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了。

2005年に発表した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。2006年に『自壊する帝国』(新潮社)で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『読書の技法』(東洋経済新報社)、『獄中記』(岩波現代文庫)、『人に強くなる極意』(青春新書インテリジェンス)、『いま生きる「資本論」』(新潮社)、『宗教改革の物語』(角川書店)など多数の著書がある。

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