「FRB議長候補との面談は週内にあと1回か2回、トランプ大統領による次期議長決定の発表は1月上旬になる可能性」とベッセント米財務長官
ベッセント米財務長官は、連邦準備制度理事会(FRB)次期議長候補者との面談が週内にあと1回か2回あると述べ、トランプ大統領による次期議長決定の発表は1月上旬になる可能性が高いとの見方を示した。
ベッセント氏は16日、FOXビジネスに対し、次期FRB議長選出は「大統領のペースで進んでいる」と説明。「大統領は極めて慎重」に選定を行っているとし、「面談では候補者に対して極めて直接的に、FRBの政策やFRBの組織、今後の方向性、経済についてたずねている」と明らかにした。
次期FRB議長の発表は「1月上旬になるだろうというのが自分の予想だ」としたが、週内に面談する相手が誰かは明言しなかった。
有力候補であるハセット米国家経済会議(NEC)委員長とウォーシュ元FRB理事の2人について、いずれも「極めて適格」だとベッセント氏は称賛。トランプ氏は12日、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、この2人が最有力だと語っていた。
ハセット氏が次期議長となる場合、自立した判断ができないのではないかという懸念から「適格性に欠ける」との見方もあるが、ベッセント氏は否定。過去に経済政策に関わる政府の要職を務めた後にFRB議長に就いた例はあるとし、ジャネット・イエレン氏を例に挙げた。
トランプ氏はあるインタビューで、FRBはなぜ博士号を持つエコノミストが何百人も必要なのかと問い掛けたが、これについてベッセント氏は「十分な答えはなかった」と擁護した。
税還付
ベッセント氏はまた、来年1-3月(第1四半期)に1000億-1500億ドル(約15兆5000億-23兆2000億円)の税還付が行われ、これが経済成長を押し上げるだろうと予想。米国の国内総生産(GDP)成長率は今年を3.5%で終えるはずだと主張した。
中国に関しては、これまでのところ「交渉したすべての内容が履行されている」と評価。一方で、中国は内需拡大が必要で、現在のような巨額の貿易黒字は持続可能ではないと警告した。
「中国が1兆ドルの貿易黒字を抱えるのを、世界は容認できない」とベッセント氏は強調した。
著者:Daniel Flatley
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