アップル、AI投資疲れの株式市場で脚光-年初の出遅れが一転して強みに
iPhoneを製造する米アップルの株価は今年前半、人工知能(AI)戦略の欠如を巡る度重なる批判にさらされ、大きく売られていた。だが、AI関連銘柄への視線が厳しさを増すにつれ、同社の慎重姿勢は弱みから強みに転じつつある。その変化は株価にも表れている。
2025年1-6月(上期)、アップルは米大型テック銘柄マグニフィセント7の中で2番目にパフォーマンスが悪く、6月末までに株価は18%下落した。しかしその後は一転して上昇し、35%上昇した。
この間、メタ・プラットフォームズやマイクロソフトといったAI人気銘柄は軒並み売られ、エヌビディアでさえ市場平均を下回るパフォーマンスとなっている。
S&P500種株価指数は同期間に10%上昇し、ハイテク株比率の高いナスダック100指数は13%上昇した。
アップル株を保有するニーダム・アグレッシブ・グロース・ファンドのポートフォリオマネジャー、ジョン・バー氏は「同業他社が軒並み異なる方向に向かう中で、アップルが冷静さを保ち、支出をしっかり管理してきたことは素晴らしい」と述べた。


















