「今の女性はルッキズム」は本当なのか? 若い世代が結婚相手に求める"本当の条件"

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女性で相手の容姿を「重視する」と回答した割合は18.8%で、5人に1人もいない状況となっています。それに対して男性は「重視する」が24.6%で、約4人に1人は結婚相手の容姿を重視しています。次の図表は最初の図表のように「考慮する」を含んでいません。つまり、男女とも同率の81.2%が相手の容姿を重視または考慮すると回答してはいるのですが、回答の中身をしっかり確認すると女性はそのうち約8割の62.4%が「考慮する」と回答しています。

回答の中身を丁寧に追うならば、ルッキズムというならば、約4人に1人が相手の容姿を重視すると回答している男性側に多い、ということが明確に示されています。それにもかかわらず、メディア等で「今の女性はルッキズムだ」といった角度で取り上げられるならば、さすがにそれはモラハラに該当しており、失礼なことであるということは指摘しておきたいと思います。

男性では「女性の仕事への理解」が重要

アンコンシャスバイアスの中でも最も本人が自説に自信をもっており、気づきにくいのが確証バイアスです。「自分の読みたいようにデータを読みました」というケースが後を絶たず、今の日本の社会分野において、特に統計データの丁寧な読み方が軽視されていると感じます。

図表から、女性の半数以上が「人柄(88%)」「家事・育児に対する能力や姿勢(70%)」「自分の仕事に対する理解と協力(56%)」を重視する(「考慮する」ではありません)項目として挙げています。

令和時代の結婚においては、女性の仕事に対する男性の理解力(解像度)向上が強く求められており、実は男性の成婚力を決める大きな「勝因」ともなっています。

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