くわえるだけで歯磨きが完了するロボット歯ブラシ製品化へ。最短1分、手を動かさずに歯垢の7〜8割を除去
口にくわえてボタンを押すだけで、歯磨きが完了する。そんな製品が、いよいよ一般消費者の手に届こうとしている。
早稲田大学ロボット研究室発のスタートアップ、Genics(ジェニクス)は2025年12月2日、ロボット歯ブラシ「g.eN(ジェン)」の量産化に向けたクラウドファンディングをKibidangoで開始した。目標金額は500万円、期間は26年1月25日まで。12月31日までの早期支援価格は3万1042円(税込、以下同)で、クラウドファンディング期間中の通常価格は3万6520円となる。
g.eNを見て驚くのは、その形状だ。本体から伸びるアームに14個の小さなブラシが取り付けられ、上下の歯を同時に包み込むような構造になっている。このブラシが歯列に沿って自動で移動・回転し、手を動かすことなく歯垢を除去する。
研究開始から10年。医療機関や介護施設で限定的に使われてきた技術が、量産化によって広く届けられるフェーズに入った。
電動歯ブラシとは何が違うのか
g.eNと一般的な電動歯ブラシの違いは、「どこを磨くか」を人間が判断する必要がない点にある。
電動歯ブラシはブラシの先端が振動するだけで、どの歯にどう当てるかはユーザー任せだ。一方、g.eNは歯列に沿ってブラシが自動的に移動し、奥歯から前歯、そして再び奥歯へと往復しながら磨いていく。この機構には特許が2件取得されている。



















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