3年かけて修士号を取って帰国後、現在の勤務先で正規職員のポジションをつかんだ。精神的にも経済的にも安定し、結婚や子育てのことを初めて真剣に考えた。
「私は三姉妹の長女ですが、妹たちは先に結婚していて子どももいます。実家に帰っても私だけ一人です。これから自分はどうなるんだろう、子どもを産めないかも、と不安になりました」
結婚相談所を利用してみて得た“気付き”
妙子さんは女友だちには恵まれている。先輩から結婚相談所の利用を勧めてもらった。しかし、入会した大手の相談所ではお見合いは組めて仮交際(他の異性とも会える期間)はできても、その先には進めなかったと明かす。
「お互いにピンと来ないので真剣交際には至らない、ということの繰り返しでした。男女関係を自分で進められる人は結婚相談所にはいないのですね。私も含めて、ですけれど」
海外旅行をして気晴らしをした後、別の相談所に登録した。個人で経営しているところで、既婚の女性カウンセラーとの相性が良かったと妙子さんは振り返る。結婚に具体的なイメージがなかった妙子さんに寄り添い、「結婚はする前よりもした後のほうが長いし大事!」と励まし続けてくれたという。自分自身の体験も語り、夫のことが離婚したいほど嫌だと思うこともあると明かしてくれた。
結婚に関して具体的なイメージを持てなかった妙子さん。それだけに破天荒な人に惹かれてしまう傾向があったが、そのカウンセラーのおかげで現実的な方向に軌道修正ができたようだ。
「お見合いやデートをするたびに相手のちょっとしたことが気になっていました。例えば、夫は遅刻が多いんです。それが本当に嫌なのでカウンセラーさんに話したら、じっくりと聞いてくれ、『そのうえでどうするか。次のステージに進むのか』と視点を切り替えてくれました。冷静に見ると、彼は遅刻癖はあるけれど気持ちが安定していてコミュニケーションは取れます。『結婚はいいことばかりじゃないよ』とカウンセラーさんに言われて気が楽になり、出会って半年後には婚約をしました」
結婚相談所には大きく分けて2つの機能がある。1つは当然ながら結婚を前提とした出会いを提供すること。独身であることや収入の証明書の提出を入会条件にしていることが多いので、マッチングアプリなどに比べると安心度は高い。
もう1つの機能はカウンセラーがお見合い相手選びから婚約の判断までを伴走してくれること。多くの晩婚さんを観察している筆者の目にはこちらのほうが重要に映る。妙子さんも指摘するように、自力で恋愛して結婚に進める人はそもそも「婚活」をする必要がないからだ。男女関係に不慣れだったり自信がなかったりする人同士なのだから、何らかの助けが要るし、「使えるものはフル活用する」という姿勢でいるべきだ。



















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