「デリカミニ」を買っているのはどんな人か? ユーザー分析で見えた「デリカ」ブランドの強さ

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2023年に登場した初代「デリカミニ」の購入者像を分析した(写真:三菱自動車工業)

軽自動車でありながらSUVに必要とされる機能とデザインを備えた、ユニークなキャラクターで人気を博す三菱自動車の「デリカミニ」。

「ekクロススペース」の大幅改良で「デリカ」の名を冠したことで、持ち前のブランド力でアウトドア志向や力強さを訴求し、一躍ヒットモデルとなった。

「デリカミニ」となる前の「ekクロススペース」(写真:三菱自動車工業)

販売台数にもそれは表れていて、デリカミニが登場する前の「eK」シリーズが2020年:3万3100台、2021年:2万9599台、2022年:2万6379台であったのに対し、2023年5月にデリカミニが登場すると、2023年:5万2427台、2024年:5万4659台と大幅増となっている。

※一般社団法人 全国軽自動車協会連合会より。2023年以降の販売台数にはデリカミニに加え、「eKクロス EV」を除くeKシリーズを含む。

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デリカミニとライバル5車のユーザーを分析

そんなデリカミニ、実際のところユーザーはどんな点に惹かれ購入したのだろうか。

今回はデリカシリーズの歴史も振り返りながら、デリカミニ・ユーザーの実態をライバル車と比較しながら分析していく。

<分析対象車種・サンプル数>
三菱 デリカミニ:503名
スズキ スペーシアギア:382名
ダイハツ タントファンクロス:355名
スズキ ジムニー:581名
スズキ ハスラー:968名
ダイハツ タフト:779名
※分析対象は2022年1月以降の新車購入者(デリカミニは2023年5月発売)
※使用データは市場調査会社のインテージが毎月約70万人から回答を集める、自動車に関する調査「Car-kit®」

デリカミニの主な競合車種は、「軽スーパーハイトワゴン×SUVテイスト」のジャンルに属するモデルだが、本格派オフロード4WDのスズキ「ジムニー」も、アウトドア志向の“隣接ジャンル”として取り上げた。

デリカミニについて考える前に、まずはデリカシリーズの歴史を簡単に振り返ってみよう。

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