新モデル「SC40」を発表!「たった1台だけ」のフェラーリを作る「スペシャル・プロジェクト」プログラムの超世界

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それだけに、単にクライアントを満足させて終わるわけにはいかない。フェラーリの“跳ね馬”の刻印を、自信をもって捺せるプロダクトでなくてはならないのだ。

フェラーリには296GTBのほか、「849テスタロッサ」「12チリンドリ」「プロサングエ」「アマルフィ」「ローマスパイダー」といった“量産”モデルに加え、いくつかのラインがある。

「イコナ」シリーズの「デイトナSP3」(写真:Ferrari)

「296スペチアーレ」や「812コンペティツィオーネ」のような「スペシャルシリーズ」に、「モンツァSP1」「モンツァSP2」「デイトナSP3」の「イコナ」シリーズ。

そしてF40の系譜を持つ「F80」のような「スーパーカー」。レースを好む顧客のための「296GT3」が属する、「GTレーシング」もある。

頂点の中の頂点「ワンオフ」の世界

ランボルギーニもこのところ、数台限定の「フューオフ」を手がけて、好評と聞く。

ロールス・ロイスも、「顧客とアルチザン(熟達職人)とのコラボレーション」と銘打ち、「ビスポーク」なるオーダーメイドのサービスをアピール。

さらに「ボートテイル」や「ドロップテイル」の名をもった、「コーチビルド」なる完全オーダーベースのモデルが存在する。数億円どころか数十億円になることもある、頂点の中の頂点だ。

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それらのモデルは、手にすることはもちろん、実車を目にすることすら難しいが、クライアントによるブランドの解釈が表れており、それらを見ることも楽しみのひとつ。

SC40を生み出したフェラーリのスペシャル・プロジェクトが、これからどんなクルマを創り出していくのか。おおいに楽しみである。

【写真】ディテールまでしっかり見たいフェラーリ「SC40」の内外装(30枚以上)
小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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