新ジャンルのお酒「クラフトサケ」、日本酒・ワイン・ビールに次ぐ第4の醸造酒になれるか…どんな味なのか?注目される背景

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岡住修兵 稲とアガベ 社長、稲とアガベ醸造所
岡住修兵(おかずみ しゅうへい)稲とアガベ 社長(左)、旧男鹿駅舎をリノベーションして建てられた稲とアガベ醸造所(写真:稲とアガベ提供)

もう1つ、岡住氏がこだわっているのが、本物の酒文化を築いていくこと。

「自由なクラフトサケとはいえ、あくまで日本酒の醸造技術をベースにしたうえで、新しいプロセスを取り入れていかなくてはならない。これを添加したら面白そう、だけでは、“色物”の商品で終わってしまう」(岡住氏)。ベースがしっかりしていれば、世界各地の発酵文化を融合させることで、クラフトサケが世界に羽ばたいていくことも可能になる。

岡住氏は、今はまだ、クラフトサケの黎明期であると断じている。「今が、いちばんまずい商品を造っている。その代わり、1年後、2年後と、どんどんおいしくなる。日本酒は、1000年以上の歴史をかけて、今の味になった。でも、クラフトサケは、生まれて3年しか経っていない。これから時間をかけて、日本酒、ワイン、ビールに次ぐ、日本発の第4の醸造酒として、世界中に広めていきたい」(岡住氏)。

クラフトサケの酒蔵、2年後には100蔵を突破?

クラフトサケブリュワリー協会の非会員も含めると、クラフトサケの酒蔵は20蔵に達している。2年後には100蔵を突破する見込みもある。新規の企業参入が、クラフトサケ市場の拡大に追い風となる。それが、日本酒市場の活性化にもつながる公算は大きい。

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加藤 光彦 ライター

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かとう みつひこ / Mitsuhiko Kato

慶應義塾大学卒業後、女性誌を経て、東洋経済新報社に入社。編集局でゲームや電力業界を担当、その後ビジネスプロモーション局へ異動。現在は会社四季報執筆等に従事。

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