新ジャンルのお酒「クラフトサケ」、日本酒・ワイン・ビールに次ぐ第4の醸造酒になれるか…どんな味なのか?注目される背景
食中でも、食前あるいはデザートとしても、飲む人がシーンを決めればいい。どんなグラスで飲むかもセンスの見せどころ。冷やしても、氷を入れても、温めてもいい。どのような料理に合わせるかも、思いのままだ。
2022年6月には、クラフトサケブリュワリー協会が設立された。
クラフトサケの社会的な地位を確立しながら、これから生まれる醸造所を支えることで、消費が低迷する日本酒市場を変革し、日本により豊かなサケ文化を築くことを目指している。
現在の正会員は9蔵で、今後、会員数の増加が見込まれている。クラフトサケの祭典「猩猩(しょうじょう)宴」を各地で定期的に開催。クラフトサケ醸造所が集結し、造り手も飲み手も一緒に陽気にクラフトサケを酌み交わし、語り合える祝宴となっている。
独立希望の若者をステップアップさせるための醸造所
インバウンドにも人気の観光地、東京・浅草にある木花之(このはなの)醸造所は、2020年6月に設立された、最古参のサケクラフト醸造所である。麴室(こうじむろ)を併設していて、自ら酒造りに欠かせない米麹を造り、濾さないお酒「どぶろく」を醸造している。
営業時間内であれば、いつでもガラス越しに醸造の様子を見学できるし、併設された店舗では、料理と共に、どぶろくやクラフトサケを楽しむことができる。定番商品「ハナグモリ」は、舌触りなめらかで優しい甘さとほのかな酸味を感じるどぶろく。クセも少なく、美容健康効果も期待できる。
細井洋佑CEOによると、「国内からも海外からも観光客でにぎわう浅草の地に醸造所を設けることで、国内外の多くの人たちに、クラフトサケの魅力を伝えたかった。店舗を訪れるお客様の大半は、インバウンドの人たちが占めている」という。


















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