〈インタビュー〉ハイアットのホプラメジアンCEOに聞く「ラグジュアリー温泉旅館」の勝算と日本市場での拡大戦略
温泉旅館は建築の方法や技法が難しく、職人技が必要だ。歴史的な要素などはしっかりと尊重したい。建物をモダンにしたいわけではなく、今まで旅館を避けていた日本の若い方や外国人らがもっと居心地がよくなり、アプローチしやすくするという意味でモダンにしたい。
キラクにはそうした専門性があり、ハイアットには豊富なグローバルでの経験とカスタマーベース(顧客基盤)がある。この2つを融合させれば、ものすごくパワフルだ。ハイアット単独で旅館を運営するような傲慢なことは絶対に無理と考えている。キラクのサポートを得て伝統をしっかりと守り、称えながら実現していきたい。
――ハイアットの他のブランドと比べて、外国人客だけではなく日本人客も増えますか。
そのとおりだ。由布を皮切りとして、箱根、屋久島、久住、余市にオープンする。こういう場所をインバウンドが見つけるには少し時間がかかるだろう。その間に、モダンに解釈した私たちの旅館を日本人にも伝えていきたい。
――この5カ所を選んだ理由は。


















