ハワイの鉄道「スカイライン」延伸で巻き返せるか 沿線で住宅開発、バスと連携し車からの転移狙う
スカイラインは単体で乗客を増やす交通手段ではない。市はスカイラインの駅を路線バスとの結節点として交通ネットワーク全体で利用者を増やそうとしている。スカイラインと路線バスを組み合わせることで、路線バス単体と比べてより短時間での広域移動が可能となるからだ。
すでにイーストカポレイ駅やウエストロック駅などが多くのバス路線と接続しているが、新たにラグーンドライブ駅とハワイ大学マノア校を結ぶ急行路線バスが設定された。モートン局長はこんな例を出してその意義を説明する。「イーストカポレイに住むある学生はホノルルの東側にあるハワイ大学マノア校まで路線バスで90分かけて通学していたが、スカイラインと路線バスを乗り継ぐことで所要時間が20分短縮する」。
ワイキキへのバスも接続
また、ラグーンドライブ駅からダウンタウンやワイキキに向かう急行路線バスも運行を開始した。開業日の同駅ホームでは「ダウンタウンへの乗り継ぎはこちら」というパネルを掲げているスタッフの姿も見られた。当面の終着駅であるミドルストリート・トランジットセンター駅からも東方面に向かう多くのバス路線と接続する。
ちなみに路線バスもスカイラインも一般運賃は距離にかかわらず一律3ドル。ホロカードという交通パスを使えば、2時間半以内の乗り継ぎであれば3ドルのみで追加料金は不要だ。なお、ホオピリ、アロハスタジアムなど一部の駅には駅前に駐車場が設けられ、自宅最寄り駅の駐車場に車を停めてスカイラインで通勤する「パーク・アンド・ライド」方式も採用されている。


















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