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子どもの運動、科学的に「実はNGなこと」とは? 成長期の発達を妨げる「3つのタブー」 《体育で定番の"持久走"も要注意…》

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  • 桜井 智野風 桐蔭横浜大学大学院 スポーツ科学研究科 教授
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大人と同様の高負荷をかけたり、フォームを無視して回数を競ったりする練習は、発育中の骨端軟骨に過度なストレスを与え、痛みや炎症を引き起こす恐れがある。発達段階では筋肥大よりも、体を自在にコントロールする神経的な力(運動協調性)を高めることが重要だ。

スクワット、ランジ、プランクなどの自重運動を通じて、体幹を安定させるトレーニングを中心に行うといい。また、姿勢の崩れを防ぐには、片脚立ちやバランスボールなど、体の感覚を刺激する運動も効果的である。

筋力を「増やす」ではなく「使いこなす」方向に意識を変えることが、将来のパフォーマンス向上にもつながる。

“早期専門化”は能力の幅を狭める

近年、ジュニアアスリートの育成現場では「早期専門化(Early Specialization)」が問題視されている。幼少期から1つの競技に特化して練習を重ねることで、短期的には上達が見られるが、運動能力の多様性や創造性を損なう可能性がある。

走る、跳ぶ、投げる、登る、回るなど、複数の動作を経験することで、神経系の可塑性(適応力)が高まり、脳と体の協調が発達する。その結果、成長後に新しい動きを学ぶスピードも速くなる。

また、単一種目に偏ると、同じ部位への負担が蓄積し、慢性的な痛みや障害につながることもある。

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【「毎日やるほど伸びる」とは限らない】

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