東武上板橋「東上線初勤務」の駅長に聞く日常風景 再開発で大変貌の予感、隣駅は"東武の田園調布"
「天祖神社のお祭りではたいそうな人出になるので、そのときはウチでも駅東側の踏切の警備を出したりとか、そういうこともしています。駅の真横にある踏切ですし、ホームは上下で1面だけ。朝のラッシュ時などは安全に気を使いますね」(川村駅長)
いずれにしても、上板橋駅・ときわ台駅のどちらをとっても駅のすぐ目の前まで住宅地が迫っているような、そういう町だ。近くには高校もあって、通学で利用する学生の姿も目立つ。

大所帯の浅草駅で下積み
上板橋駅は池袋―成増間の途中駅で唯一の準急停車駅。ラッシュ時は各駅停車から乗り継ぐ客でホームは混み合うという。そんな駅で、“東上線初体験”をしているのが川村駅長なのだ。
川村駅長は、1991年に入社して浅草駅に配属されるとそこで約13年を過ごした。「いちばん思い出のある駅」と語るように、川村駅長にとっては鉄道員としてのいろはをたたき込まれた駅というわけだ。
「私が浅草駅に居たときは、常時20人が駅に出ていて、食事当番があって全員の食事を作ったりとか、そういう時代でしたね。スペーシアの前のデラックスロマンスカーの『けごん』『きぬ』といったヘッドマークを差し替える仕事もしました。土日になると場外馬券場に向かうお客さまが多くてね。北口の小さな出入り口がいっぱいになっていたのを覚えています」(川村駅長)
無料会員登録はこちら
ログインはこちら