東武上板橋「東上線初勤務」の駅長に聞く日常風景 再開発で大変貌の予感、隣駅は"東武の田園調布"
川村駅長は上板橋駅のほかにもう1つ、お隣のときわ台駅も預かっている。ときわ台駅と言えば、北口に広がる高級住宅地「常盤台住宅地」がとみに有名だ。昭和10年代に東武鉄道が手がけた宅地開発によって生まれ、“東武の田園調布”などと呼ばれたのだとか。
「各駅停車しか停まらない小さな駅なのですが、それでも1日の乗降客数は4万人を超えていて、東武のマンションもできています。北口は大谷石を使ったオシャレな駅舎で。南口は南口で、駅前に昔ながらの飲み屋があってディープな感じですね」(川村駅長)
ときわ台駅の“正面”とも言えるのは大谷石造りの北口駅舎。駅前には木々が生い茂るロータリーが広がり、そこから放射状に住宅地が広がってゆく。そうした事情もあってか、北口には駅員が常時配置されているという。

南口はまた違った味わいがある
一方のときわ台駅南口。こちらには古めかしい駅ビルが建ち、1階部分を中心にいくつかの店舗も入っている。駅周辺を少し歩けば、天祖神社という立派なお社が鎮座し、細い路地に分け入ればスナックのネオンが灯る。どことなく昭和の街角を彷彿とさせるような、確かにディープな味わいがあった。

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