日本生命、持ち出し情報が入ったフォルダー削除…社内調査開始後に証拠隠滅図った可能性

日本生命保険の社員が出向先の三菱UFJ銀行の内部情報を無断で持ち出していた問題で、日生の社内調査が始まった今年7月、同社営業部門で内部情報の入ったフォルダーが削除されていたことがわかった。証拠隠滅を図った可能性があるが、日生によると復元が可能という。
この問題は、日生社員が三菱UFJ銀に出向中の2024年3月、同行が窓口販売で重視する金融商品の種類などが記載された内部文書を持ち出し、日生は営業活動に活用していた。問題の発覚を受け、同社は同様の事例がないか調査を始め、金融庁は今月18日までに内部管理体制などの報告を求める報告徴求命令を出している。フォルダーの削除は、7月に外部から持ち出しに関して指摘を受けた後に行われたとみられる。
日生の広報担当者は9日、「個別の事案については回答を差し控える」とコメントした。「仮に削除されていたとしても、すべて(デジタル技術で)確認、復元するため、全体の調査に影響を与えるものではない」との認識も示した。
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