最近、出店したテナントでも個性的な商品を展開するところが目立つ。
2025年4月にオープンした5階の「BLOCKHEAD MOTORS TOKYO」では、1980年代に日本で流行したタミヤのRC(ラジコン)カーに関連したアパレルやステッカー、雑貨などを販売。海外ではモータースポーツの人気が高い国や地域も多く、子どもから大人まで幅広い年齢層の外国人客が足を止めていた。

2025年4月にオープンした「BLOCKHEAD MOTORS TOKYO」。1980年代にブームとなったオフロードバギーのRCカーや関連のアパレル商品などを取り扱う。商業施設への出店は渋谷パルコが初めてとなる(記者撮影)
また、同じ5階には世界各国のクリエイターとコラボした手のひらサイズの可愛らしいフィギュアなどを販売する「POP MART」やカセットテープを集めたレトロ感のあふれるショップなどが売り場を構え、ここでしか買えないような珍しい商品が買い物意欲をくすぐる。
「ただ単に外国人客に人気のあるショップを入れるということではなく、次のトレンドとして来るであろう商品をセレクトして、テナントとして入っていただいている。多少、円高基調となったり、景気が悪くなったりしても、そうした観光客の消費傾向は大きく変わらない。そういう需要にマッチした商品をそろえることができている」(山口氏)
「旅ナカ」にフォーカスした情報発信
さらに昨年から力を入れているのが「旅ナカ」の観光客への情報発信だ。
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