――理想は100%民間の主導ということか。

そうだ。土地までは買えなくても、自治体が定期借地権で民間に貸すなどしてもいい。
長崎スタジアムシティは、私もアドバイザーを頼まれて関わってきた。ジャパネットグループは当初、国内のサッカー専用スタジアムを参考に自分たちで造ろうとしていたが、世界にはもっといろんなスタジアムがあると伝えると、髙田旭人オーナー自らが実際にヨーロッパやアメリカのスタジアムを見に行って勉強した。結果としてスタジアムにアリーナ、ホテル、商業施設、オフィス棟もある世界でも類を見ない多機能複合施設となった。
長崎のような地方でやるには、スタジアムやアリーナという「点」だけではキツイ。その周辺の賑わいをどうするか。アメリカ・ジョージア州のアトランタでは、メジャーリーグ・ブレーブスの本拠地移転に伴い、新スタジアムを核に劇場やホテル、マンション、病院までを含む一つの街を造ってしまった。そこまで大規模ではなくても、点ではなく「面」で開発する方向を日本の地方も目指さないといけない。
記事全文を読むには有料会員登録が必要です。
(残り 2149文字 です)
【9/30(火)まで】 年額プラン2,000円OFFクーポン 配布中!
詳細はこちらから
無料会員登録はこちら
ログインはこちら