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特別対談「トランプ地政学」を読み解く。元駐米大使 杉山晋輔氏、双日総合研究所 吉崎達彦氏

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杉山 吉崎さんが指摘した3つの出来事はまさにトランプ劇場で、驚きがあったが、トランプ関税とイラン攻撃については、決断に至った事情について現在なら理解できる。ずっと「アイ・ラブ・タリフ」と主張してきたし、イランをたたくならばイスラエルが制空権を有している今しかないと考えた。米国としてはイランの核兵器保有を阻止するためウラン濃縮は絶対に許さないわけだから、軍高官の説明を受け入れて、決断したのだろう。

杉山晋輔(すぎやま・しんすけ)/元駐米大使。1953年生まれ。早稲田大学法学部中退。77年外務省入省。条約課長、アジア大洋州局長、外務審議官(政務担当)、事務次官などを経て、トランプ米政権期の2018~21年に駐米大使。早大特命教授(撮影:梅谷秀司)

大きな絵があるとは思えない

──そもそもトランプにグランドデザインはあるのでしょうか。

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