新作「スーパーマン」へのポリコレ批判は筋違い 大コケ「白雪姫」とは違う、保守派が知らないスーパーヒーローの「原点」とは?

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右派のメディアは、これを見逃さなかった。トランプ大統領が移民の摘発と強制送還を強引に実施し、アメリカ国民をますます分断させている今、これはホットなトピックだ。

Fox Newsは、「The Five」という番組で、「SUPERWOKE」という見出しを掲げつつ、この映画について報道。その下には「有名なヒーローの映画は移民歓迎のテーマを持つ」とのサブタイトルもついている。

(※「Woke」(ウォク)とは日本人のいう「ポリコレ」のことで、保守の人たちはネガティブな意味で使う)

出演者でかつてトランプの下で働たケリーアン・コンウェイは、「私たちは他人のイデオロギーを押し付けられたり、説教されたくて映画館に行くのではありません。この映画は成功するんでしょうかね」とコメント。

別の出演者は「今、スーパーマンのケープには、『MS-13』(国際的ギャング)のロゴがついているんじゃないですか」とジョークを言った。

過去にも保守派のターゲットにされた

ガンはそもそも反トランプの民主党支持者。数年前、保守派のターゲットにされ、大昔の不適切なツイートを掘り起こされて、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の監督をクビにされたことがある。

ガンを敬愛する出演者たちの切実な嘆願もあり、しばらくして監督の座を取り戻したのだが、それについても保守派は(リベラルな)ハリウッドは(リベラルな)身内に甘いと批判していた。「The Five」はそのこともあらためて持ち出し、ガンを攻撃している。

この番組のほかにも、テキサスの共和党下院議員ウェズリー・ハントがX(旧ツイッター)に「Superman Snow White itself faster than a speeding bullet」(弾丸よりも速く、「スーパーマン」は自ら「白雪姫」の道を突き進んだ)とのコメントを投稿して揶揄した。

スーパーマン
©DC Studios/ Warner Bros.
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